東南アジア、インドシナ半島の中央部とマレー半島の北部に位置するタイ王国。私たちが訪れたのはタイ北部にある都市、チェンマイ。
かつてはランナータイ王国の首都だったこの都市には、どこか古都らしい落ち着いた時間が流れていました。
また街を歩いて気がついたのが、市場や屋台に立っている女性の多さ。
タイでは共働きの家庭が多く、料理上手なお母さんが屋台やお店を開いて、自慢の料理をふるまうことも、チェンマイでは珍しいことではないのだそう。
タイ北部の経済や文化の中心地であり、"タイの台所"と呼ばれているチェンマイ。ここでは年間を通して、常に旬の果物であふれています。
活気に満ちた市場には色とりどりの果物が並び、道ばたなどにある屋台でも果物が売られていました。
大きな果物を小分けにした持ち帰り用のものだけでなく、その場で食べられるようにカットされたものもあり、道行く人たちがおやつのような感覚で果物を食べているのが印象的でした。
またタイ政府には農家・農民の自立を目的に、有機農業を支援する制度があり、無農薬の有機農業を実践している農家もあるのだそう。
私たちが訪れたチェンマイ大学構内で開かれていた市場も、有機栽培で育てられた野菜や果物を取り扱うオーガニックマーケットでした。
市内にもオーガニック食品を専門に扱うスーパーマーケットがあり、タイの人々の生産意識の高さや、食への関心の高さをうかがうことができました。