メキシコ合衆国の南部に位置するオアハカ州。その州都・オアハカは、街並みそのものが「オアハカの歴史地区とモンテ・アルバンの考古遺跡」としてユネスコの世界遺産に登録されている街。16世紀につくられたコロニアル風のカラフルな建物が立ち並び、賑やかなメキシコシティとはまた違う雰囲気。
私たちがオアハカを訪れたのは、11月から5月まで続く乾季の最中の3月。3ヶ月間も雨が降っていない、乾燥した季節でした。1,550メートルという標高も手伝ってか毎日カラッと晴れて、ゆったりとした時間が流れる街の上には、きれいな青空が広がっていました。
メキシコで「Limon(リモン)」といえば、レモンではなくライムを指します。また一口にライムといっても大粒のインヘルトと、小粒のクリオージョという2つの品種があり、メルカド(市場)では両方とも売られています。でもメキシコの多くの家の庭にはライムの樹が植えられ、メルカドでは買わずに庭で穫れたライムを料理などに使うことが多いのだそう。オアハカの人は土地を購入すると、家を建てる前にまずライムの樹を植えるという話もあると聞き、ライムが生活に欠かせない存在となっているのを感じました。