バレンシア市内に暮らしているコンチンさんは、旦那さまのマヌエルさんと2人暮らし。コンチンさんには、まずローマ時代から食されてきたというスペインの伝統的なデザート、「洋ナシの赤ワイン煮」を教わりました。
皮をむいた洋ナシを赤ワインと砂糖でじっくり煮こんで作るのですが、なぜ赤ワインなのでしょう?
果物にかけて香りをつけるときは白ワインを使うけれど、お肉や果物を煮こむときは赤ワイン。
素材をやわらかくするし、白ワインより旨みがあるので、煮こむとおいしさが増すのだそうです。
果物を煮こんでおいしくするには、赤ワインが適している。果物と赤ワインのおいしい関係を、発見しました。
ほかにもいろいろ作ってくれたコンチンさん。中でもプリンのような「アーモンドケーキ」は、絶品でした。
スペインは、世界で一番アーモンドの消費量が多いと言われています。家庭には、アーモンドの木が植えられていて、乾燥アーモンドが毎日のように食卓にのぼるそう。地産地消。食料自給率の低い日本で育った私たちにとっては、そんなあたりまえのことがとても新鮮に思える旅でした。