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旅の取材記
お母さんの愛情がつまった『アグア・デ・リモン』

最初に訪れたアンヘラさんのお宅でふるまわれたのは、『アグア・デ・リモン』というライムのフレッシュジュース。エスプリミドールというライム搾り器で搾った新鮮なライム果汁に、水と砂糖を加えたシンプルなこのジュースは、メキシコのどの家庭でも作られている、日本の麦茶のような存在。
「ビタミンCがたっぷりだから、風邪をひいたときにもいいのよ」と言うアンヘラさんが作るアグア・デ・リモンは8リットルのお水に砂糖をお玉3杯、ライム15個分の果汁を混ぜ合わせた豪快なもの。ライムの酸味と甘みのバランスがとれた、とてもしっかりとした味でした。

愛情と一緒に、塩をひとふり。

育ち盛りの息子さんがいるアイーダさんのお宅では、ランチによく作るメニューの『ポソーレ』を作ってくれました。トウモロコシと鶏肉を煮込み、すりつぶしたニンニクとチリを加えてさらに煮込んだスープです。細かく刻んだタマネギ、トマト、パクチーに、すりつぶしたアボカドを合わせ、塩とたっぷりのライム果汁で調味した『ワカモーレ』をスープにのせていただきます。
午後遅くに昼食を食べる習慣のあるメキシコでは、昼食が夕食を兼ねた1日のメインの食事となっていて、家族全員で食べるのだそう。「子どももこれが大好きなのよ」と話していると、息子のクリストファーくんが帰ってきました。

アイーダさんは、クリストファーくんがサッカーをして汗をかいて帰ってくると、アグア・デ・リモンに塩をひとふり加えます。「疲れたときは塩を摂るといいと、主人の友達のスポーツ選手に教えてもらったのよ。子どもが風邪をひいたときは、砂糖の代わりにハチミツを使ったりもするわ」。また、毎朝アグア・デ・リモンをボトルにつめて、学校へ通う子どもたちに持たせているそう。その工夫から、家族の健康を思いやる温かい気持ちが伝わってきました。
料理の酸味はお酢を使わずに全てライムで補い、一週間に2キロものライムを使うというアイーダさん。オアハカの空と同じブルーのキッチンで彼女が作る料理には、たくさんのライムが使われていて、家族への愛情がこめられていました。

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