「これが、この町の香りよ!カラダが生き返るでしょう?」
80歳のジュセッピーナおばあちゃんは、レモンの皮をむきながら迎えてくれました。
「まず、レモンピールを、うすくむきます。ピールの裏の白いところを残さないことがポイントよ。やってみる?」
「はい」
「ボーノ、ボーノ。けっこう上手ね!それでいい。はい、もう一回!皮むき器のほうがいいんだけど、私は手が合わないのでナイフなのよ」
むいたピールをアルコールの中にいれていく。 すぐにアルコールにピールの色がうつっていきます。
ろ過する。ビンを持ち上げて、入れる。
「ピアノピアノ。ゆっくりやらないと外に出ちゃうからね。においをかいでみなさい」
「ボーノ!いい香り!」
水の中に砂糖を入れて軽くかきまぜて、アルコールの中に入れ、自然に砂糖が溶けるのを待つ。
このやり方が、ジュセッピーナおばあちゃん流でした。