家庭ではミントをどのように使っているのだろう?と思い、お孫さんと一緒に暮らしているノラさんのお宅にお邪魔しました。
キューバの家庭ではミントを自家栽培していることが多いそう。庭にはバジル、オレガノなどのハーブと一緒にミントも栽培していました。
ミントは何に使うのですか?と質問してみると「ミントはよく飲むわ。お湯出ししたり、水出ししたり。コーヒーに入れることもあるのよ」と、ノラさん。そして「キューバでは、週末に家族が集まる習慣があって、そのときはウェルカムドリンクとして、みんなでミントを使ったモヒートを飲むのよ!」と教えてくれました。ミントなどのハーブは、キューバの生活にとけこんでいるのだと思いました。
「コングリ」
「タマル」
「トストネス」
キューバの主食は、お米。黒豆とお米を一緒に炊いた「コングリ」や、
とうもろこしの粉で作った「タマル」や、
青バナナをフライにした「トストネス」などをよく食べるそうです。見た目よりおいしい!
ミントのことがもっと知りたくなって、有機農園を訪ねました。
「私たちは、オーガニックブームに乗って有機農法をしているわけではないんだ」。
責任者のおじさんが、キューバでの有機農法について、話してくれました。ソ連崩壊とともに、食料の輸入が困難になり、自分たちで生産する必要があった。ただ、化学肥料や農薬も、同じように輸入できない。そこではじめたのが、有機農法だったのだそうです。「農薬が使えないから、知恵を使うしかない。作物のそばにひまわりを植えて、ひまわりに害虫を集めるようにする。害虫のいやがる花のエキスをまく。いやなにおいのする木を植える。そんなことをしていたら、最近では世界中から見学者が来るようになったんだよ」。
この農園には、3種類のミントがありました。「イエルバブエナ」「メンタアメリカーナ」「トロンヒル・デ・メンタ」。
大きさ、葉の形、茎の色、油分、エキスが異なるので、それぞれちがう香りがします。イエルバブエナは100%モヒート用。
約45日で成長するので、年間を通して生産しているそうです。