試合詳細レポート

2023

愛知県/豊田スタジアム 2023.06.15

日本代表

6

4

2

エルサルバドル代表

0

0

0

前 半

後 半

愛知県/豊田スタジアム 2023.06.15

日本代表

6

4

2

エルサルバドル代表

0

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前 半

後 半

大量6ゴールでエルサルバドルを圧倒!

電光石火の先制弾ですぐさま主導権を掌握

SAMURAI BLUE(サッカー日本代表)が、その攻撃力を爆発させた。

6月15日(木)、『キリンチャレンジカップ2023』が愛知県の豊田スタジアムで開催され、日本代表がエルサルバドル代表と対戦した。

3月の『キリンチャレンジカップ2023』以来となる試合に、森保一監督は4-1-4-1のシステムで臨んだ。GKには大迫敬介(サンフレッチェ広島)が指名され、最終ラインは右から菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)、板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)、谷口彰悟(アルラヤンSC/カタール)、森下龍矢(名古屋グランパス)の4人で構成される。大迫は22年7月以来の国際Aマッチ出場で、26歳の森下はこの試合が日本代表デビューとなる。

中盤は守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)がアンカーを任され、右インサイドハーフに堂安律(SCフライブルク/ドイツ)、左インサイドハーフに旗手怜央(セルティック/スコットランド)が入る。旗手はゲーム主将の腕章を巻く。

前線は右ウィングに久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)、左ウィングに三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)が立つ。1トップは上田綺世(セルクル・ブルージュKSV/べルギー)だ。

試合はいきなり動く。左サイドで直接FKを獲得すると、久保がゴール前へボールを供給する。密集のなかで制空権を握ったのは谷口だった。国際Aマッチ初ゴールとなるヘディングシュートが、ゴールネットを鮮やかに揺らす。開始1分の先制弾である。

直後のプレーでは、上田が前線からプレッシャーをかけていき、ペナルティボックス内で相手CBに倒される。イングランド人の主審はペナルティスポットを指し示し、反則を冒したCBにレッドカードを提示する。

4分のPKは、上田が自らキッカーを務める。右足でゴール右へしっかりと蹴り込んだ。背番号9を着けるストライカーは、代表15試合目で待望の初ゴールを決めた。

開始直後にして2点のリードを奪い、11対10の数的優位にも立った日本は、その後もエルサルバドル陣内で試合を進める。両サイドからのクロスをフィニッシュへつなげていくが、24分には相手の直接FKがゴールマウスを襲ってくる。これはGK大迫が、俊敏な反応で弾き出した。

危機を脱した直後の25分、3点目が生まれる。三笘のパスを受けた久保が、ペナルティエリア内やや左から左足を振る。コースを突いたシュートがGKを破った。

点差を広げても、日本は攻撃の手を緩めない。29分に谷口の右足ボレーが、33分には旗手の右足シュートが相手ゴールを襲う。38分には森下のクロスをきっかけに、ゴール前へ詰めていた菅原が狙う。

前半終了間際の44分にも、日本代表はスタンドの熱を高めた。GK大迫のキックを上田が収め、三笘へつなぐ。背番号7はドリブルからカットインして右足でシュートする。この一撃はGKに弾かれたものの、素早く反応した堂安がプッシュした。前半だけで14本ものシュートを浴びせた日本代表は、4対0でハーフタイムを迎えた。

攻守に躍動してスタジアムを沸かせる!!

後半開始とともに、森保監督は選手を交代する。菅原に代わって相馬勇紀(カーザ・ピアAC/ポルトガル)が右サイドバックに入る。さらに三笘が退いて中村敬斗(LASK/オーストリア)が左ウィングを任される。

後半も試合の構図は変わらない。日本がエルサルバドルを押し込んでいく。51分には堂安のシュートをGKが弾き、ゴール前に詰めていた上田が反応鋭くプッシュする。チーム5点目かと思われたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)によりオフサイドと判定された。

60分には5点目をあげる。久保がドリブルで運び、ペナルティボックス内の中村へラストパスを通す。右足のシュートがゴールネットを揺らした。中村は国際Aマッチ出場2試合目での初ゴールとなった。

65分には3選手の入れ替えが行なわれる。堂安から川辺駿(ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ/イングランド)、上田から古橋亨梧(セルティック/スコットランド)、久保から浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)の交代だ。ポジションに変更はなく、川辺は右インサイドハーフ、古橋は1トップ、浅野は右ウィングに入る。

選手が入れ替わっても、チームとしての機能性が損なわれることはない。73分、守田が右サイドへ展開すると、攻め上がった相馬がゴール前へクロスを供給する。相手DFの間にポジションを取った古橋が、鮮やかなヘディングシュートを突き刺した。古橋にとっては、21年6月以来の代表通算4得点目だ。

76分には守田が退き、伊藤敦樹(浦和レッズ)がピッチに立つ。川村拓夢(サンフレッチェ広島)の体調不良で14日に招集が発表された伊藤は、いきなりの国際Aマッチデビューとなった。その伊藤は、守田と同じアンカーのポジションに入る。ゲーム主将の腕章は、守田から板倉に引き継がれた。

点差を大きく広げても、日本は攻勢を崩さない。交代で出場した伊藤や川辺もスムーズにフィットし、得点を狙いながらエルサルバドルにスキを見せないのだ。谷口と板倉を中心とした守備のリスク管理も万全で、終盤にはその板倉も際どいシュートを浴びせ、相馬の一撃がポストを叩く場面もあった。

試合終了のホイッスルが鳴るまで、日本は全力で攻めた。試合後の森保監督は「結果を見ると大勝で、11対10の戦いではありましたが、アグレッシブに積極的にゴールへ向かおうという選手たちの姿勢が、試合の入りの得点を生み、試合の流れを良くしたと思います」と総括した。

ほとんどの時間を11対10の数的優位で戦ったため、評価の難しいところはあったかもしれない。それでも、3月に行なわれた『キリンチャレンジカップ2023』のウルグアイ戦とコロンビア戦を反省材料に、縦に早く仕掛けることを意識した攻撃が多くのチャンスと得点につながったのは収穫だろう。

チームは20日にも『キリンチャレンジカップ2023』に臨む。結果を残しながら成長していくチームが、サポーターの眼に頼もしく映っているに違いない。

※本文中の選手名やチーム名の表記、時間などは、日本サッカー協会様の発表に準じています。


試合データ

■6月15日 豊田スタジアム
日本代表 [6-0] エルサルバドル代表

日本代表選手集合写真
  • 日本代表選手集合写真

写真提供/©JFA 2023年6月15日キリンチャレンジカップ2023 対エルサルバドル代表戦 先発メンバー

<代表監督> 森保 一

<出場選手>

■6月15日/豊田スタジアム
日本代表 (4)6 <谷口 彰吾 上田 綺世 久保 建英 堂安 律 中村 敬斗 古橋 亨梧>
エルサルバドル代表 (0)0 <>
日本
GK 大迫 敬介
DF 谷口 板倉 森下 菅原(相馬)
MF/FW 守田(伊藤) 三笘(中村) 旗手 堂安(川辺) 上田(古橋) 久保(浅野)
エルサルバドル
GK マリオ・ゴンサレス
DF エリク・サバレタ ロナルド・ロドリゲス アレクサンデル・ロルダン(ウィリアム・カナレス) ブライアン・タマカス
MF ナルシソ・オレジャナ(クリスティアン・マルティネス) ブライアン・ランダベルデ(メルビン・カルタヘナ) ハイロ・エンリケス(マイエル・ヒル) ジョシュア・ペレス
FW ケビン・レジェス(ロベルト・ドミンゲス) ブライアン・ヒル(クリスティアン・ヒル)

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

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