試合詳細レポート

2023

東京都/国立競技場 2023.03.24

日本代表

1

0

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ウルグアイ代表

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前 半

後 半

東京都/国立競技場 2023.03.24

日本代表

1

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ウルグアイ代表

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前 半

後 半

新生SAMURAI BLUEが第一歩を記した!!

高い強度の攻防が繰り広げられる

生まれ変わったSAMURAI BLUE(日本代表)が、待望の始動を果たした。3月24日、東京・国立競技場で『キリンチャレンジカップ2023』が開催され、日本代表がウルグアイ代表と対戦したのである。

新型コロナウイルス感染症対策が緩和され、この試合から全席での声出し応援が可能となった。あいにくの雨に見舞われたものの、国立競技場は試合前から声援に包まれている。

昨年末の国際大会後初の活動となるこの試合に、森保一監督は4-2-3-1のシステムを選んだ。GKはシュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)で、DFラインには右から菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)、板倉滉(ボルシアMG/ドイツ)、瀬古歩夢(グラスホッパーCZ/スイス)、伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)が並ぶ。菅原は20年10月以来の出場で、瀬古は国際Aマッチデビュー戦となった。

中盤では遠藤航(VfBシュツットガルト/ドイツ)と守田英正(スポルティングCP/ポルトガル)がダブルボランチを組む。遠藤はゲームキャプテンの腕章を巻く。

2列目は右サイドに堂安律(SCフライブルク/ドイツ)、トップ下に鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)、左サイドに三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)が並ぶ。1トップは浅野拓磨(VfLボーフム/ドイツ)だ。

4-2-3-1のシステムはチームにとってお馴染みだが、戦術的には新しい試みにチャレンジする。ボールを保持する局面で、両サイドバックがタッチライン際から内側へポジションを移すのだ。ボランチのような立ち位置を取ることで、ボールの循環をスムーズかつ多彩にする狙いを持つ。

19時36分にキックオフされた一戦は、序盤から高い強度のサッカーが展開された。相手がボールを保持する局面で、互いに前線から規制をかけたり、けん制をしたりしながら、ボールを奪えるタイミングをはかっている。

日本が最初に決定機をつかんだのは21分だった。板倉の縦パスを鎌田がワンタッチで菅原へつなぐと、菅原もワンタッチでDFラインの背後へスルーパスを通す。DFとGKの間のスペースへ侵入した浅野が反応し、トラップから素早く右足シュートへ持ち込む。しかし、シュートはわずかにゴール右へ逸れた。

33分から34分にかけては、連続して相手ゴールへ迫る。菅原のクロスは相手DFにクリアされるが、三笘がセカンドボールを回収する。三笘と伊藤がパス交換をしている間に全体がポジションを整え、伊藤から中央の遠藤へパスが入る。前を向いた遠藤は、ペナルティエリア右へミドルパス供給する。これを堂安がヘディングで中央へ折り返すと、詰めていた浅野の手前でDFがゴールライン外へ蹴り出した。ウルグアイの守備陣を、何度も揺さぶった攻めは見ごたえ十分だった。

ところが、先制したのは日本ではないのだ。38分、日本の左サイドからクロスを入れられ、DFが足を出してコースを変えたボールをシュートに持ち込まれる。この一撃がバーを直撃すると、跳ね返ったボールを相手選手にプッシュされた。南米の試合巧者に先制点を許し、前半は0対1で終了した。


途中出場の西村拓真が同点弾

後半開始早々は、ウルグアイに攻め込まれた。ゴール正面から強烈なシュートを浴びるが、GKシュミットががっちりとキャッチした。

日本の反撃は53分だ。自陣から三笘がドリブルで運び、右から中央へランニングした浅野へスルーパスを通す。浅野は相手DFと競り合いながら左足でシュートするが、惜しくもGKにキャッチされた。

森保監督が動いたのは61分だ。堂安に代わって伊東純也(スタッド・ランス/フランス)、浅野に代わって上田綺世(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)が投入される。途中出場したふたりは、すぐに相手ゴールへ迫る。

64分、右サイドの伊東が上田にパスを通し、ゴール前へ走り込む。ペナルティエリア内でリターンパスを受けると、DFと交錯する。伊東が倒され、主審が笛を吹く。PK! しかし、VARのオンフィールドレビューの結果、ウルグアイにファウルはなかったとしてPKは認められなかった。

1点を追いかける展開で、森保監督は交代カードを切っていく。74分、守田と鎌田が退き、田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)と西村拓真(横浜F・マリノス)が送り込まれる。

その直後だった。最終ラインの瀬古から田中、さらには菅原へパスがつながり、菅原の縦パスから伊東が右サイドを突く。グラウンダーのクロスが中央へ入ると、ニアサイドへ走り込んだ上田が相手の注意をひきつけ、その背後から飛び込んだ西村が左足でプッシュした。22年7月以来の国際試合出場となった西村が、75分にファーストタッチでシュートを決めたのである。

同点とした日本は、さらに攻勢を強めていく。89分、三笘が退いて中村敬斗(LASK/オーストリア)が起用され、菅原が下がって橋岡大樹(シントトロイデンVV/ベルギー)がピッチに立つ。橋岡は右サイドバックに、中村は2列目の左サイドに入った。中村は国際Aマッチデビュー戦だ。

61855人の観衆に勝利を届けるために、選手たちは最後まで力を振り絞った。アディショナルタイムにもゴールへ迫ったが、2点目を奪うことはできない。雨中の熱戦は1対1のドローに終わった。

試合後の記者会見に臨んだ森保監督は、「攻撃の形や守備の面でもトライするなかで、先制されて難しい場面でも粘り強く戦えました。観客やサポーターのみなさんの声援が勇気づけてくれたおかげです。感謝します」と話した。

昨年までの主力選手に加えて、国際経験の少ない選手、国際試合に出場したことのない選手を積極的に起用しながら、強豪のウルグアイと引分けたのだ。リスタートの第一歩としては、申し分のない試合だったと言えるだろう。


※本文中の選手名やチーム名の表記、時間などは、日本サッカー協会様の発表に準じています。


試合データ

■3月24日 国立競技場
日本代表 [1-1] ウルグアイ代表

日本代表選手集合写真
  • 日本代表選手集合写真

写真提供/©JFA 2023年3月24日キリンチャレンジカップ2023 対ウルグアイ代表戦 先発メンバー

<代表監督> 森保 一

<出場選手>

■3月24日/国立競技場
日本代表 (0)1 <西村 拓真>
ウルグアイ代表 (1)1 <ェデリコ・バルベルデ>
日本
GK シュミット・ダニエル
DF 板倉 伊藤 瀬古 菅原(橋岡)
MF/FW 遠藤 浅野(上田) 守田(田中) 鎌田(西村) 三笘(中村) 堂安(伊東)
ウルグアイ
GK セルヒオ・ロチェト
DF サンティアゴ・ブエノ ジオバンニ・ゴンサレス マティアス・オリベラ セバスティアン・コアテス
MF マティアス・ベシノ マヌエル・ウガルテ(フェリペ・カルバジョ) ファクンド・ペジストリ(アグスティン・カノビオ) フェデリコ・バルベルデ
FW ディエゴ・ロッシ(ファクンド・トーレス) マキシミリアノ・ゴメス(ホナタン・ロドリゲス)

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

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