デュッセルドルフ(ドイツ) / デュッセルドルフ・アレーナ 2022.09.27
日本代表
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エクアドル代表
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前 半
後 半
デュッセルドルフ(ドイツ) / デュッセルドルフ・アレーナ 2022.09.27
日本代表
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エクアドル代表
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前 半
後 半
南米の実力国エクアドルと白熱の攻防を展開!!
23日のアメリカ戦からスタメンを総入れ替え
アメリカ代表に2対0で勝利した4日後の9月27日、ドイツ・デュッセルドルフで『キリンチャレンジカップ2022』が開催された。SAMURAI BLUE(日本代表)がエクアドル代表と対峙したのである。
日本、エクアドルともに、11月の国際大会に出場する。両チームにとって重要な強化の機会だ。
日本の森保一監督は、アメリカ戦に続いて4-2-3-1を選んだ。一方で、スタメンは全員を入れ替えた。
GKにはシュミット・ダニエル(シントトロイデンVV/ベルギー)が入り、DFラインは右から山根視来(川崎フロンターレ)谷口彰悟(川崎フロンターレ)、伊藤洋輝(VfBシュツットガルト/ドイツ)、長友佑都(FC東京)の4人で構成される。
中盤では柴崎岳(CDレガネス/スペイン)と田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ/ドイツ)がダブルボランチに並ぶ。2列目は右サイドに堂安律(SCフライブルク/ドイツ)、トップ下に南野拓実(ASモナコ/フランス)、左サイドに三笘薫(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC/イングランド)が配された。1トップは古橋亨梧(セルティック/スコットランド)である。吉田に代わるゲームキャプテンは、柴崎が務めた。
序盤から局面での激しい攻防が繰り広げられる。5分、自陣ペナルティエリア内左へのスルーパスを、伊藤がスライディングでクリアする。6分、自陣からドリブルで持ち出した三笘が、相手の深いタックルに倒される。相手DFに警告が出される。
日本が最初にゴールを脅かしたのは7分だった。左サイドの三笘のクロスを、南野がヘディングで合わせた。
来たる国際大会への最終テストの位置づけもあり、日本のスタメンにはこれまで実戦で組んだことのないユニットも含まれていた。そうした影響もあり、前半は相手に攻め込まれる場面もあったが、一人ひとりがハードワークして失点は許さない。
日本がゴールへ迫ったのは40分だ。南野が敵陣の深い位置でプレッシャーをかけ、相手DFのパスミスを誘発する。ペナルティエリア内でボールを収めた古橋が、素早くシュートへ持ち込んだ。しかし、相手GKに阻まれてしまった。
前半のアディショナルタイムには、相手の右CKからヘディングシュートを許す。これはGKシュミットがかき出し、ゴール前に残ったボールは長友がヘディングでクリアした。強度の高い攻防が繰り広げられた前半は、0対0で終了した。
GKシュミットがPK阻止!エクアドルに得点を許さず
後半開始とともに、森保一監督が交代カードを切る。古橋に代わって上田綺世(セルクル・ブルージュKSV/ベルギー)が投入される。
56分、アタッカー陣が連動する。1トップの上田が縦パスを落とすと、サポートした南野が左サイドへ展開する。パスを受けた三笘はDFをかわし、グラウンダーのクロスを入れる。ゴール前に詰めた南野が左足のワンタッチシュートで合わせたが、惜しくもゴール左へ逸れた。
64分には南野からパスを受けた柴崎が、DFラインの背後へ走り込んだ山根へループの軌道でパスを送る。しかし、シュートにはつながらなかった。
徐々にペースをつかんでいくなかで、67分に3人の選手交代が行なわれる。柴崎、三笘、南野が退き、遠藤航(VfBシュツットガルト/ドイツ)、相馬勇紀(名古屋グランパス)、鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)がピッチに立つ。遠藤は田中とダブルボランチを組み、鎌田はトップ下に、相馬は2列目の左サイドに入る。
69分、交代出場の選手たちがイメージを重ね合わせる。鎌田が左サイドへ展開し、相馬が相手DFを翻弄してクロスを供給する。ゴール前の上田が華麗に身を躍らせ、ヘディングシュートを放った。
74分には左サイドで直接FKを獲得する。鎌田が速いボールをゴール前へ入れるが、DFにクリアされた。
日本の攻勢は続く。79分、ドリブルで持ち込んだ鎌田がゴール前の上田へつなぐと、上田はDFと競り合いながら右後方へボールを残す。フリーで待ち構えた堂安が得意の左足を振り抜くが、GKにセーブされた。セカンドボールを上田が頭でプッシュするが、これはGKにキャッチされた。
その直後、谷口が相手FWを倒したとして、エクアドルにPKを与えてしまう。ここで、GKシュミットがチームを救う。相手のシュートを完璧に読み切ってセーブし、得点を許さなかったのだ。
83分には堂安と長友がベンチに下がり、伊東純也(スタッド・ランス/フランス)と吉田麻也(シャルケ04/ドイツ)が出場する。それに伴ってシステムが変更され、最終ラインは谷口、吉田、伊藤が3バックを構成する。右の山根、左の相馬はサイドバック時よりポジションの高いウイングバックとなり、遠藤と田中がダブルボランチを組み、鎌田は4バック時と変わらずにトップ下に入る。中盤の3人のポジションは流動的で、田中が高めのポジションを取ることもあった。
前線は上田と伊東の2トップだ。日本代表では右サイドが定位置の伊東は、所属クラブで2トップのひとりで起用されている。そのあたりも考慮されたのだろう。
日本は最後までゴールを狙った。89分、伊東のパスを受けた鎌田が右サイドから持ち込み、至近距離からゴールを襲う。右足の強烈な一撃は、角度がなかったこともありGKの正面を突いた。
真剣勝負さながら攻防が繰り広げられたなかで、守備陣も奮闘した。伊藤は対人プレーの強さを生かした。PKを献上した谷口も、それ以外は相手の攻撃をしっかりとはね返した。残り時間わずかでピッチに立った吉田は、持ち前のリーダーシップでチームを引き締めた。
9月23日と27日に行なわれた『キリンチャレンジカップ2022』を通して、多くの選手が実戦で起用された。チームとしてはもちろん個人としても、貴重な経験を積むことができた。アメリカとエクアドルと対戦した今回の2試合を糧にして、森保監督と選手たちはさらなるレベルアップを期す。
【文:戸塚啓】
※本文中の選手名、チーム名の表記、時間などは、日本サッカー協会様の発表に準じています。
試合データ
■9月27日 デュッセルドルフ・アレーナ
日本代表 [0-0] エクアドル代表
<代表監督> 森保 一
<出場選手>
■9月27日/デュッセルドルフ・アレーナ
日本代表 (0) 0 | ||
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エクアドル代表 (0) 0 | ||
日本 | ||
GK | シュミット・ダニエル | |
DF | 山根 谷口 長友(吉田) 伊藤 | |
MF/FW | 柴崎(遠藤) 古橋(上田) 南野(鎌田) 三笘(相馬) 田中 堂安(伊東) | |
エクアドル | ||
GK | エルナン・ガリンデス | |
DF | ジャクソン・ポロソ ピエロ・インカピエ バイロン・カスティジョ ペルビス・エストゥピニャン | |
MF | ホセ・シフエンテス(エンネル・バレンシア) ロマリオ・イバラ(ジェレミー・サルミエント) アンヘル・メナ(ニルソン・アングロ) ヘグソン・メンデス モイセス・カイセド | |
FW | マイケル・エストラダ(ジョルカエフ・レアスコ) |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)
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