またも3ゴール!またも無失点!森保監督体制で2連勝!
2試合連続で4-2-3-1の布陣を採用。
10月12日、デンカビッグスワンスタジアム(新潟県)で『キリンチャレンジカップ2018』が開催され、SAMURAI BLUE(日本代表)がパナマ代表と対戦した。
日本代表が新潟県で戦うのは、14年10月の『キリンチャレンジカップ2014』以来だ。パナマ代表とは今回が初顔合わせである。
就任2試合目を迎えた森保一監督は、9月のコスタリカ戦に続いて4-2-3-1のシステムを選んだ。GKは権田修一(サガン鳥栖)で、最終ラインは右から室屋成(FC東京)、冨安健洋(シントトロイデンVV/ベルギー)、槙野智章(浦和レッズ)、佐々木翔(サンフレッチェ広島)の4人で構成される。権田は15年3月以来の国際Aマッチ出場で、室屋、槙野、佐々木は9月のコスタリカ戦に続いての先発だ。冨安は日本代表デビューである。
中盤では青山敏弘(サンフレッチェ広島)と三竿健斗(鹿島アントラーズ)がダブルボランチを組む。青山は2試合連続で主将の腕章を巻き、三竿は日本代表で初のスタメンだ。
2列目右サイドに伊東純也(柏レイソル)が、左サイドには原口元気(ハノーファー96/ドイツ)が入る。伊東は2試合連続の、原口は7月のベルギー戦以来の出場だ。
トップ下には2試合連続で南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)が指名された。1トップは大迫勇也(ベルダー・ブレーメン/ドイツ)である。23歳の南野は、2試合連続弾を目ざす。大迫の国際Aマッチ出場34試合目は、37試合目の原口、35試合目の槙野に次いで、スタメンで3番目に多い。19歳の冨安から経験豊富な選手まで、楽しみな選手がスタメンに並んだ。
前半のうちにリードを奪う!
キックオフの瞬間から、日本代表は意欲的に相手ゴールへ迫る。前半開始早々の2分、原口のパスカットに呼応して佐々木が左サイロを駆け上がり、ゴール前へクロスを入れる。飛び込んだ伊東はわずかに及ばなかったが、イメージの共有をうかがわせる場面だった。
その後しばらくは相手ゴールに迫れないが、パナマ代表にもチャンスは作らせない。両サイドの突破力を生かそうとする相手の攻撃を、中盤で三竿と青山が、最終ラインでは槙野と冨安がしっかりとケアしていく。
23分には得点機を生み出す。右サイドをランニングした室屋に、青山からパスが通る。室屋はペナルティボックス内から速く低いクロスを送るが、飛び込んだアタッカー陣にはわずかに合わない。
39分には最終ラインの冨安から、最前線の大迫へパスがつながる。ボールは大迫から伊東へつながり、さらに南野へわたるが、シュートを打ち切ることはできない。
徐々に押し込んでいくなかで、42分に待望の先制点が生まれる。敵陣で相手ボールをカットした青山が、すぐさま南野へパスをつなぐ。ドリブルで切り込んだ背番号9は、左足を振り抜いてゴールネットを揺らしたのだった。
1点リードで折り返した後半開始直後、日本代表は三竿がミドルシュートで相手GKを襲う。52分には原口がドリブルで迫り、59分には大迫がシュートに持ち込む。61分には室屋のクロスがゴール前を横切る。
相手に圧力をかけ続ける姿勢が、追加点に結びついたのは65分だ。原口の仕掛けから伊東がワンタッチでさばき、南野がペナルティボックス内でシュートへ持ち込む。この一撃は相手GKに弾かれるが、セカンドボールを伊東がプッシュする。混戦のなかで相手DFに止められるが、伊東がもう一度押し込んだ。
直後の66分、森保監督が交代選手を送り込む。大迫に代わって代表デビューの北川航也(清水エスパルス)が、南野と入れ替わりで川又堅碁選手(ジュビロ磐田)がピッチに立つ。選手の立ち位置は4-2-3-1のままで、川又が1トップに、北川がトップ下に入った。
選手交代をしても、日本は優勢を保つ。69分、カットインから原口のシュートがGKのセーブにあい、74分には青山の右CKから槙野がヘディングシュートを浴びせた。途中出場の北川も、チームのパスワークにスムーズに参加している。
81分、この試合3人目の交代が告げられる。
足を痛めた伊東選手に代えて、堂安律(FCフローニンゲン/オランダ)が送り出される。
終盤になっても攻撃のギアを落とさない日本代表は、85分にダメ押しの3点目を奪う。
ドリブルでボールを運んだ原口が、ペナルティボックス内の川又へパスを通す。相手DFと競り合いながらフィニッシュへ持ち込もうとする川又の突進が、オウンゴールを誘ったのだ。
3対0とした日本代表の森保監督は、88分に青山から柴崎岳(ヘタフェCF/スペイン)へ交代する。3分のアディショナルタイムも、しっかりとゲームをコントロールした。森保監督の体制で2試合連続の3得点と無失点を記録し、連勝を飾ったのだった。
試合後の森保監督は「しっかり得点チャンスを作って、3得点で勝利できたことは良かったですし、試合に出た選手だけでなく、短期間でチーム全員がやろうとすることをトレーニングから意識して取り組み、ピッチ外でも共有をしてくれました。選手たちの取り組みが結果につながったと思っています」と、勝利を評価した。そのうえで、「内容的には攻撃も守備も、まだまだやらなくてはいけないところが多くありました。これからさらにクオリティを上げていけるように、気を引き締めて次の試合に向かいたいと思います」と、課題をあげることも忘れない。4日後の『キリンチャレンジカップ2018』のウルグアイ戦に向けて、森保監督と選手たちはすぐに気持ちを切り替えていた。
試合データ
■10月12日 デンカビッグスワンスタジアム
日本代表 [3-0] パナマ代表
<代表監督> 森保 一
<出場選手>
■10月12日/デンカビッグスワンスタジアム
日本代表 (1) 3 | <南野 拓実 伊東 純也 オウンゴール> | |
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パナマ代表 (0) 0 | ||
日本 | ||
GK | 権田 | |
DF | 槙野 佐々木 室屋 冨安 | |
MF | 青山(柴崎) 原口 伊東(堂安) 南野(川又) 三竿 | |
FW | 大迫(北川) | |
パナマ | ||
GK | ホセ・カルデロン | |
DF | フランシスコ・パラシオス(アルマンド・クーペル) アロルド・クミングス フィデル・エスコバル エリク・ダビス マイケル・ムリジョ | |
MF | エドガル・バルセナス(バレンティン・ピメンテル) アニバル・ゴドイ | |
FW | ホセ・ロドリゲス ガブリエル・トレス(クリスティアン・マルティネス) アブディエル・アロヨ(ロランド・ブラックバーン) |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)
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