キリンチャレンジ98
10月28日 日本代表×エジプト代表
フィリップ・トルシエ監督率いる新生ジャパンのファーストマッチとなった「キリンチャレンジ98」(大阪・長居スタジアム)。日本代表はアフリカチャンピオンのエジプトを1−0で下し、幸先のいい勝利を収めた。
フランスワールドカップ・予選3敗という苦い結果を突きつけられた日本代表にとって、エジプト戦は2002年ワールドカップへの再出発となる重要なゲーム。トルシエ監督のサッカーにも注目が集まった。イタリア・セリエAのペルージャに移籍したばかりの中田英寿も帰国し、日本はベストメンバーで試合にのぞんだ。
攻撃的サッカーを指向するトルシエ監督は3−5−2システムを採用。3バックがラインを上げ下げしながらゾーンで守る「フラット3」という新戦術を披露した。ベテラン井原正巳を中心とした守備陣は難しいこのシステムを素早く理解し、実践してみせた。一方の攻撃陣も、フランスで唯一の得点を挙げた中山雅史が軸となって、積極的に相手ゴールへ詰め寄った。
前半24分、呂比須ワグナーがゴール前に出したパスに中山、中田、相馬直樹の3人が飛び込み、エジプトDFのファウルを誘った。PKを得た日本は中山が落ちついてシュートを決め、先制ゴールを挙げた。
その後も攻め続けた日本だが、岡田ジャパン時代から続く「決定力不足」がひびき、追加点は奪えなかった。それでもトルシエ監督は貴重な初勝利を挙げた。新代表監督下でのデビュー戦勝利は、1986年5月の石井義信監督以来12年ぶりのことになる。奥大介、久保竜彦といった新戦力が代表デビューを飾るなど、収穫も多い試合だった。
■10月28日 大阪・長居スタジアム
日本代表 [1ー0] エジプト代表
1) FW 中山雅史 2) FW 呂比須ワグナー 3) MF 相馬直樹 4) DF 斎藤俊秀 5) GK 川口能活 6) MF 名波浩 7) MF 奥大介 8) MF 望月重良 9) DF 秋田豊 10) MF 中田英寿 11) DF 井原正巳 |
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1) FW 中山雅史
2) FW 呂比須ワグナー
3) MF 相馬直樹
4) DF 斎藤俊秀
5) GK 川口能活
6) MF 名波浩
7) MF 奥大介
8) MF 望月重良
9) DF 秋田豊
10) MF 中田英寿
11) DF 井原正巳
<代表監督> フィリップ・トルシエ
<出場選手>
■10月28日/大阪・長居スタジアム
日本代表 (1) 1 | <中山> | |
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エジプト代表 (0) 0 | ||
日本 | ||
GK | 川口 | |
DF | 井原 秋田 斉藤 | |
MF | 相馬 望月(服部) 奥 名波 中田(森島)(中西) | |
FW | 中山(久保) 呂比須(城) | |
エジプト | ||
GK | エルサイド | |
DF | エルサカ イブラヒム ユーセフ | |
MF | オマラ(エルドマニ) ラムズィ(クシュバ) ラドワン ナビー(エマム) モネイム ハフィズ | |
FW | ハッサン |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)
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