キリンカップサッカー93
3月7日〜14日 日本代表 ハンガリー代表 アメリカ代表
「ドーハの悲劇」へのプロローグ
94年アメリカワールドカップ・アジア1次予選を翌月に控えた日本代表にとって、この大会は極めて重要なテストの場となった。予選の日程に合わせて大会は早春の3月に前倒しされた。
博多の森で行われた初戦では、日本代表が東欧でも屈指のテクニックを有するハンガリー代表と対戦。前半は北澤豪、福田正博の中盤がボールを支配し、日本有利の展開だった。ところが後半開始早々に不意をつかれて失点。日本はこのゴールを挽回することができず0ー1で惜敗した。
第2戦はハンガリー代表とアメリカ代表が引き分け、アメリカ代表が日本代表に勝てば優勝という状況のなか、最終戦が超満員の国立競技場で行われた。アメリカは1年後のワールドカップ開催に備えてチームを徹底的に強化しており、GKメオラ、FWラモス、MFララスら主力もテストされていた。日本代表は前半23分に先制され幸先の悪いスタートを切った。しかし36分に福田の得意のドリブル突破から三浦知良につないで同点。さらに相手のオウンゴールで逆転すると、後半終了10分前にも再びカズが決めて3ー1と快勝した。アメリカの監督も「カズは非常に素晴らしい選手だ」と最大級の賛辞を送った。
優勝はアメリカと引き分けたハンガリーのものとなったが、日本は目前に迫る1次予選に向けて、サポーターに期待を抱かせる内容を見せた。
■3月7日 博多の森
日本代表 [0ー1] ハンガリー代表
■3月14日 国立
日本代表 [3ー1] アメリカ代表
<順位表>
順 位 | \ | ハンガリー代表 | 日本代表 | アメリカ代表 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ハンガリー代表 | \ | ○1-0 | △0-0 | 1 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 |
2 | 日本代表 | ●0-1 | \ | ○3-1 | 1 | 0 | 1 | 2 | 3 | 2 |
3 | アメリカ代表 | △0-0 | ●1-3 | \ | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 3 |
*勝利の勝ち点は「3」
<代表監督> ハンス・オフト
<出場選手>
■3月7日/福岡・博多の森陸上
日本代表 (0) 0 | ||
---|---|---|
パラグアイ代表 (0) 1 | <キプリッヒ> | |
日本 | ||
GK | 前川 | |
DF | 堀池 勝矢 井原 都並 | |
MF | 森保 北澤(黒崎) 吉田 福田 | |
FW | 高木(中山) 三浦 | |
ハンガリー | ||
GK | ブロックハウゼル | |
DF | チャービ テレク ルリンツ | |
MF | ナジ デュロー フォドル(ピショント) データーリー マルトン | |
FW | キプリッヒ(バログ) コバーチ |
■3月10日/名古屋・瑞穂陸上
ハンガリー代表 (0) 0 | ||
---|---|---|
アメリカ代表 (0) 0 | ||
ハンガリー | ||
GK | ペトリ | |
DF | チャービ テレク ルリンツ デュロー | |
MF | ウルバン マールトン ピショント(バログ) データーリ | |
FW | キプリッヒ(ナジ) コバーチ | |
アメリカ | ||
GK | フリーデル | |
DF | カリジュリ ドューリー バルボア ラッパー クラビホ | |
MF | クイン マーレー(ジョーンズ) ペレス(ムーア) ヘンダーソン | |
FW | ハーバー |
■3月14日/国立
日本代表 (1) 3 | <三浦2、オウンゴール> | |
---|---|---|
アメリカ代表 (1) 1 | <ペレス> | |
日本 | ||
GK | 前川 | |
DF | 堀池 井原 勝矢 都並 | |
MF | 森保 北澤 吉田 福田 | |
FW | 三浦 高木(中山) | |
アメリカ | ||
GK | メオラ | |
DF | クラヒポ バルボア ラッパー | |
MF | ドゥーリー カリジュリ クイン(アームストロング) マーレー(ジョーンズ) ヘンダーソン ペレス | |
FW | ハーバー |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)
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