キリンカップサッカー92
5月31日〜6月7日 日本代表 ウェールズ代表 アルゼンチン代表
「南米の雄」、6年後の予知夢—オフトジャパンの始動
この年から出場チームが3つに絞られ、全試合が「国」(あるいは地域)を代表するナショナルチーム同士が戦う「FIFA公認国際Aマッチ」になった。しかもこの大会は、オランダ人のハンス・オフト監督率いる新生日本代表にとって初の国際試合。翌年にJリーグが開幕することでサッカーの注目度が急激に高まった時期で、メディアやサポーターの間でも大きな話題となった。
日本は初戦で、91年の南米選手権優勝のアルゼンチン代表と対戦。国立競技場には、大会始まって以来の5万人の大観衆が集まった。フランスワールドカップで日本から1点を奪ったFWバティストゥータ、カニージャなどベストの布陣を組んだアルゼンチンはテクニック、フィジカルの両面
ではるかに日本を上回っており、日本は健闘しつつもバティに豪快なゴールを決められ0ー1で敗れた。しかしバシーレ監督とカニージャは、この日が初代表ゲームとなった守備的MF・森保一を絶賛。無名だった森保の名は、一気に日本中のサポーターに知られることとなった。アルゼンチン代表はウエールズ代表にも勝ち、最終戦を待たずに優勝が決定。
第3戦で日本代表はウエールズ代表と対戦。ウエールズ代表が高さを生かしたロングボール中心の戦術を取ってきたため、オフト監督はGKに長身の前川和也を起用するなど対応したが、結局0−1で惜敗した。だがこの大会で得た経験と自信がその後の飛躍に結びつくことになる。
■5月31日 国立
日本代表 [0ー1] アルゼンチン代表
■6月7日 愛媛
日本代表 [0ー1] ウェールズ代表
<順位表>
順 位 | \ | アルゼンチン代表 | ウェールズ代表 | 日本代表 | 勝 | 分 | 敗 | 勝点 | 得点 | 失点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アルゼンチン代表 | \ | ○1-0 | ○1-0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 2 | 0 |
2 | ウェールズ代表 | ●0-1 | \ | ○1-0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 1 | 1 |
3 | 日本代表 | ●0-1 | ●0-1 | \ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 |
*勝利の勝ち点は「2」
<代表監督> ハンス・オフト
<出場選手>
■5月31日/国立
日本代表 (0) 0 | ||
---|---|---|
アルゼンチン代表 (0) 1 | <バティストゥータ> | |
日本 | ||
GK | 松永 | |
DF | 勝矢 井原 柱谷哲 堀池 都並 | |
MF | 森保 北沢 ラモス | |
FW | 三浦(高木) 中山(武田) | |
アルゼンチン | ||
GK | ゴイゴチェア | |
DF | バスアルド バスケス ルジェリ クラビオット | |
MF | ビジャレアル フランコ カーニャ ロドリゲス(アストラダ) | |
FW | カニーヒア バティストゥータ(アコスタ) |
■6月3日/岐阜・長良川
アルゼンチン代表 (0) 1 | <バティストゥータ> | |
---|---|---|
ウェールズ代表 (0) 0 | ||
アルゼンチン | ||
GK | イスラス | |
DF | バスアルド バスケス ルジェリ アルタミラノ | |
MF | ビジャレアル フランコ カーニャ ロドリゲス(アコスタ) | |
FW | カニーヒア バティストゥータ | |
ウェールズ | ||
GK | サウソール | |
DF | フィリップス サイモンズ ブラックモア アイズルウッド ボディン | |
MF | スピード ホーン ヒューズ | |
FW | ソーンダース I・ロバーツ |
■6月7日/愛媛・総合
日本代表 (0) 0 | ||
---|---|---|
ウェールズ代表 (1) 1 | <ボウエン> | |
日本 | ||
GK | 前川 | |
DF | 勝矢 堀池 柱谷哲 井原 都並 | |
MF | 森保 北沢(高木) 平川(吉田) | |
FW | 三浦 武田 | |
ウェールズ | ||
GK | サウソール | |
DF | フィリップス サイモンズ ブラックモア アイズルウッド(メンビル) ボウエン | |
MF | ホーン ヒューズ スピード | |
FW | ソーンダース(ペンブリッジ) I・ロバーツ |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)
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