JFAとキリンがともに目指す未来。“サッカーの力”でより多くのつながりが生まれる社会とは

キリン公式noteより(公開日2023年8月2日)

「サッカーには人と人をつなぎ、世の中を元気にする力がある」。

JFA(日本サッカー協会)とキリンが、より多くのサッカーに関わる人同士のつながりを生み出し、社会に笑顔を増やしていくため、2023年から日本サッカー協会オフィシャルトップパートナーとして新しいパートナーシップを結びました。

これによりキリンは、長年に渡って応援を続けてきた日本代表に加えて、子どもから大人までのプレーヤー、保護者、指導者など、サッカーに関わるすべての人を応援していきます。

日本サッカーの発展を担ってきたJFAと、1978年から日本サッカーを応援し続けてきたキリンが、共同でお伝えする連載「#サッカーがつなぐもの新しいウインドウで開きます」。

今回は、性別や年齢を超えて、より多くの人が“サッカーの力”を体感できる機会として5月に開催された「キリンファミリーチャレンジカップ」の様子を見つめながら、JFAとキリンの担当者がサッカーの未来を語り合いました。

日本代表の応援から、サッカーに関わるすべての人の応援へ

―今年からキリンは「日本サッカー協会オフィシャルトップパートナー」となりましたが、これまでとはどのように変わるのでしょうか?

泉:これまではサッカー日本代表を盛り上げることで世の中によろこびをもたらし、人と人のつながりや絆が生まれることを目指してJFAの活動をサポートしてきました。
 
そしてこれからは、「SAMURAI BLUE(日本代表)」や「なでしこジャパン(日本女子代表)」をはじめとする日本代表だけでなく、子どもから大人までのプレーヤー、さらに保護者や指導者の方々、大会を運営する方々など、サッカーに関わるすべての人たちを応援していくことになりました。

【プロフィール】泉 伸也
キリンホールディングス株式会社 マーケティング戦略部 主査。

泉:サッカーが冬の時代だった1978年から40年以上に渡ってサッカー応援を続けていますが、これは「サッカーの力を信じている」という言葉に尽きます。

サッカーはボールが一つあればプレーでき、そこから爆発的なよろこびが生まれます。サッカーをする人はもちろん、観る人、支える人も含めた多くの人たちが、サッカーを通してつながることができるんです。

JFAとキリンがより強く結びつき、支援の範囲を広げることで、“サッカーの力”を今まで以上に社会に広げ、より多くの人と人のつながりを生み出すことができると考えています。

―JFAとしては、どんな想いがありましたか?

二瓶:私たちは、2050年までに「サッカーファミリーを1,000万人にする」「FIFAワールドカップで優勝する」という二つの大きな目標を掲げています。これを実現するには、日本代表だけでなく、サッカー活動すべてを一気通貫で力強く支援していただける存在が不可欠だと考えました。

【プロフィール】二瓶 貴大

公益財団法人日本サッカー協会 マーケティング本部 パートナープロデュース部 部長。

二瓶:さらに時代とともにサッカーや社会を取り巻く環境が変わり、企業が社会に求められるものも以前とは変化しています。パートナー企業のサッカー支援が、より世の中を元気にしていける活動につながるよう、パートナーシップの在り方も新しくしていく必要を感じていました。

こうした想いから、長年に渡って日本サッカーを支え続けてくださったキリンとの関係をさらに深め、新たな価値共創を行うパートナーシップを結ばせていただくことになったんです。

“サッカーの力”をより社会に広めるために。「キリンファミリーチャレンジカップ」という新しい取り組み

5月6日にJ-GREEN堺(大阪府堺市)で開催された「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ 2023」。1歳〜70代の435名からなる総計60チームが参加した

―“サッカーの力”を使って人と人をつなぐため、まさにぴったりなプログラムの一つといえるのが、「JFA×KIRIN キリンファミリーチャレンジカップ」です。

二瓶:「キリンファミリーチャレンジカップ」は、キリンとJFAが主催するウォーキングフットボールという競技を採用した大会です。

「ウォーキングフットボール」とは、その名のとおり“歩いてプレーするサッカー”のことで、年齢や性別、競技レベル、そして障がいの有無に関わらず、誰でも一緒に楽しめるところが特徴です。キリンの方から「ウォーキングフットボールがおもしろそう」と声を掛けていただいたことで、昨年12月の第1回に続き、先日大阪にて2回目を開催しました。

大会ゲストには元サッカー日本代表の玉田圭司さん・加地亮さん、元なでしこジャパンの澤穂希さん・宮間あやさん・阪口夢穂さんといったレジェンドたちが登場し、一般参加者に混じってプレーした

泉:この大会を開催している理由は、サッカーを通じて、家族の絆をより深めたいと思ったからです。

とはいえ通常のサッカーでは、年齢や性別、能力を越えて、あらゆる層の人たちが一緒にプレーすることは難しい。そこで着目したのが、ウォーキングフットボールでした。

大会には、各チームの進行案内役として、ピンクのTシャツを着た地域の高校生ボランティア「リエゾン」たちも参加

―キリンファミリーチャレンジカップの魅力は、どんなところにありますか?

泉:人との距離が一気に縮まることです。普段は一緒にスポーツをすることのない家族や仲間がチームを組むことで、日常では見られない互いの姿を見られる。そして、その場にいるみんなが、つい笑顔になってしまう。

たとえば70代のおじいさまや小さな子どもがゴールを決めたりしたら、敵・味方を問わずにみんなでよろこび合っています。プレーヤー・審判・観戦者といったあらゆる人から笑顔がもれ、そこにいる人たちの距離がグッと近くなるところが、キリンファミリーチャレンジカップの大きな魅力です。

二瓶:大人たちが一生懸命になって子どもを盛り立てる光景が、とてもいいですよね。

チームそれぞれが、事前に用意したオリジナルのゴールパフォーマンスを披露。表彰式ではゴールパフォーマンス賞の発表も行われた

大会では独自の非接触ルールが導入されている

3世代家族で参加した泉澤さん一家。ほかにも、障がいを抱えるお子さんの手を引いて一緒にプレーするお父さんや、車椅子でプレーする方の姿も見られた

JFAとキリンは、“同じ未来”を見ている

―キリンファミリーチャレンジカップの様子からは、あらためて“サッカーの力”を感じますね。

二瓶:そうですね、キリンファミリーチャレンジカップは誰でも参加しやすい大会ですから、多くの方が大切な人とのつながりや絆を深めていただけると思います。

泉:世代や性別を超えて熱狂できる。これがサッカーの魅力ですよね。

―今後、キリンファミリーチャレンジカップをどのように発展させたいですか?

泉:突き詰めれば、この大会は勝ち負けではないんです。誰でも参加しやすい大会ですから、たくさんの方につながるよろこびをもっと届けていきたいと思っています。地域の方々のご協力を得ながら、全国に広げていきたいですね。

二瓶:日常生活のなかで運動する機会が少ない方や、激しい運動、長い距離を走ることに抵抗がある方が、無理なく体を動かせる機会でもあります。大会が根づけば、さまざまな人たちの健康意識の向上にもつながるかもしれません。そうした社会的な意義も見据えて、大会を育んでいきたいです。

レフェリーと盛り上げ役の二役をこなす「ピッチマネージャー」

―キリンファミリーチャレンジカップなどの取り組みを通じて、“サッカーの力”がさらに社会に広がり、日本サッカーが発展した先には、どんな未来を見据えていますか?

泉:ありきたりな言葉かもしれませんが、サッカーを通じて、元気な世の中にしたいです。サッカーをプレーしたり、観たり、支えたりすることを通じて、人々の心が通い合い、笑顔とよろこびが溢れる世界を目指していきたいです。

二瓶:「世界における競争力を高める」や「女性が活躍できる環境をつくる」など、日本サッカーの課題は、日本社会が抱える課題の縮図でもあると思うんです。ですから、サッカーの発展は日本の社会課題解決の一助にもなると信じています。泉さんと言葉は違えど、キリンとJFAが見据える未来は同じ世界だと思います。

文:田嶋章博新しいウインドウで開きます
写真:三村健二新しいウインドウで開きます

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