健康な暮らしを支える“土台”を作りたい。新商品『おいしい免疫ケア』が生まれた理由
キリン公式noteより(公開日2023年3月28日)
春になり、暖かい日が増えてきました。だんだんと過ごしやすくなる反面、季節の変わり目に心身のゆらぎを感じている人も多いのではないでしょうか?小さな不調をそのままにしておくと、気づかないうちに免疫が下がり、体調を崩す原因になってしまいます。
免疫の研究を35年以上続けてきたキリンが伝えたいのは、日々を元気に明るく過ごすためには「免疫」の存在が必要不可欠だということ。そして、健やかなライフスタイルを支えるために、“免疫ケアの習慣化”ができる商品が必要だということでした。
そうして誕生したのが、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した100mlのペットボトル飲料『おいしい免疫ケア』。商品の開発を通してどんなことを考え、どんなことを大切にしたのか、マーケティングを担当する松岡祥子に話を聞きました。
─ヘルスサイエンスの領域を中心に、さまざまな商品の開発やマーケティングを担当されている松岡さん。『おいしい免疫ケア』はどのように生まれたのでしょう?
松岡:近年、健康ニーズに対応した商品の市場は成長し続けていますが、これは昨今の環境変化で、お客さまの健康意識が高まっていることが背景となっています。私自身、いつもの何気ない買い物でも、健康を気にして商品を選ぶ瞬間が昔に比べて増えたなと感じています。
また、変化が早く不安も多い世相のなか、身体だけでなく心の豊かさ、心の健康を求める意識が強まっていることもお客さま調査でわかりました。
私の所属するヘルスサイエンス領域のチームは、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した免疫ケア商品を中心に開発や育成をしていますが、心身ともに健康を求めている方が多いという状況を受けて、「おいしく免疫をケアする商品で、お客さまの元気で前向きな毎日に貢献したい」という想いがより強くなっているように思います。
だからこそ、免疫ケア習慣を根付かせていくためのフラッグシップアイテムを、たくさんのお客さまにお届けしたい。そんな背景から、「おいしい免疫ケア」は生まれました。
─「免疫ケア」という言葉をよく聞くようになりましたが、規則正しい生活を習慣的にするのが大事だとわかっていても、なかなかできないことも多いですよね。
松岡:そうですね。健康の土台を作るためには、食事、睡眠、運動に加えて、外敵から身体を守ってくれる免疫がとても大切です。ただ、食事、睡眠、運動は習慣的に気をつけている方が多い一方で、免疫に関しては自分でケアすること自体、まだまだ浸透していません。実際に、免疫ケアを食品や飲料で取り入れている方はわずか1割程度なんです。
免疫ケアを習慣化するには、商品の提案だけじゃなく、健康の土台としての免疫ケアの大切さを啓発していくこともセットで取り組むことが大事だと考えています。
─松岡さん自身も、プラスαの健康習慣が必要だと感じる瞬間はありますか?
松岡:必要だとは思いつつ、今のチームに入るまで行動できていませんでした。ですが、プラズマ乳酸菌のことや、免疫が健康の土台になるという事実を知るにつれて、「日々の生活に取り入れたい」という気持ちへと次第に変化していって。今では、毎日免疫ケア商品を取り入れています。
免疫ケアは継続することが大切なので、忙しい毎日には手軽さも魅力です。そこにおいしく飲める、というちょっとした喜びや幸せがあると、なお良しですね。
─『おいしい免疫ケア』というネーミングから、味へのこだわりも伝わってきます。どんな味づくりを意識しましたか?
松岡:幅広い人に取り入れてほしいという思いがあったので、濃すぎず薄すぎない、毎日スッキリ飲める味を意識して作りました。100mlの小容量ですが、1本でしっかり満足感のあるヨーグルトテイストに仕上げています。
スッキリ感との両立がなかなか難しかったのですが、気軽に毎日飲み続けられて、ちょっとうれしい気持ちになるような「おいしさ」を目指しました。
─試行錯誤の期間も長かったのでしょうか。
松岡:そうですね。1年以上かけて開発しており、かなり時間をかけた感覚はあります。お客さまの期待に応えられるように、一度完成してからも、さらに課題を追求して、チーム全体でとことん話し合い、工夫を重ねてこの味に辿り着きました。
程よいスッキリ感がありながら、甘さや酸味、味の濃さなどが絶妙なバランスで、飲みごたえのある味わいを楽しんでいただけると思います。
─たしかに甘すぎたり、濃すぎたりしても、毎日飲めないかもしれないです。
松岡:甘さが気になると飲むのがつらくなったり、カロリー面が心配になってしまいますよね。「免疫ケアの習慣化」を実現するために、“飲み続けられるおいしさ”を大事にしています。
─サイズ感やデザインに関しては、どんなことを考えながら開発しましたか?
松岡:毎日の習慣として取り入れやすい、飲み切りサイズの100mlペットボトルにしました。冷蔵庫のポケットにもピッタリはまるのでストックしやすく、サイズや重さもバッグに入れて持ち運ぶときに負担にならない、ちょうどいい大きさなんです。
店頭では、健康を意識しているお客さまが立ち寄ることの多い、小容量の飲むヨーグルト・乳酸菌飲料の売り場で展開していきます。
─デザインでこだわった部分はどこでしょう?
松岡:機能がわかりやすいことはもちろん、おいしさと品質感が感じられるような、手に取りやすいデザインであることを意識しました。「免疫」という文字は、まだまだ日常の中で目にする機会が少ないので、それだけだとなかなか手にとりづらいですよね(笑)。「ちょっと試してみたいな」と思っていただけるように、検討を重ねて、パッケージを仕上げていきました。100パターン以上は検討したと思います。
全体の色は、ブルーをキーカラーにしつつ、白を加えることでヨーグルトテイストとのリンクも感じられるように。ブルーも色味によっては濃厚でクリーミーな味の印象を与えてしまうので、程よいスッキリ感が伝わるバランスを追求しました。
─先入観のない色にするって、けっこう難しいんですね。
松岡:そうなんです。『おいしい免疫ケア』のアイデンティティになるような、独自性のある色とデザインはパッケージを決めるうえでの重要なポイントでした。さまざまな商品が並ぶ売り場の中でも見つけていただけるように、他のチルドドリンクにはない「新しい色でチャレンジしよう」という話をチームでしていて。検討に検討を重ね、唯一無二のパッケージに仕上がりました。
裏話ですが、開発期間がとても長く、チームのメンバーと何度も話し合っていたので、みんないつの間にか商品のことを「おい免」と略して、愛着を持って呼んでいましたね(笑)。
─最後に、「そもそも免疫ケアとは?」ということを、あらためて伺いたいです。どうして習慣的なケアが必要なのでしょうか。
松岡:免疫機能は身体を外敵から守ってくれますが、激しい運動や寒暖差、新しい環境へのストレスや緊張など、ちょっとしたことですぐに低下してしまうんです。
繊細でゆらぎやすいものだからこそ、習慣的に維持して保ってあげることがとても大切で、免疫ケア商品はそのサポートをする存在だと思っています。
─『おいしい免疫ケア』にはプラズマ乳酸菌が1,000億個配合されていますが、この数字は何を指しているんでしょうか?
松岡:メカニズムとして、プラズマ乳酸菌1,000億個の2週間以上の摂取によってpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)の活性が維持されることが報告されています。私自身、実際に毎日継続して飲んでいることで、忙しかった冬の時期も身体の調子をキープできたのかなと感じています。
今は季節が春に変わっていくなかで、新しい環境への変化があったり、体調管理が難しくなるタイミングですよね。この時期って、寒暖差に備えて羽織ものを一枚持っていくこともあるじゃないですか。そんなふうに自然に、免疫ケアの準備もおすすめしたいんです。
─『おいしい免疫ケア』を習慣化するためのアイデアって、どんなものがあるでしょうか?
松岡:商品の形態として、単品に加えて6本パックでの展開も行います。ご家庭でストックしていただくなど、パッと手に取れるように常備していただくことも継続のしやすさにつながるかなと思います。「まずは2週間続けてみよう」と、気軽な気持ちでぜひ飲んでいただきたいです。
―最後に商品を通じて、どんなことを伝えたいですか?
「おいしい免疫ケア」は、お客さまがいつどのように取り入れてくださるのかをしっかり考えながら、プロジェクトメンバー全員で一丸となって開発に取り組んできました。
この商品を通して、多くの方々においしい健康をお届けしていきたいと思います。
“人生100年”と言われる時代ですが、お客さまの健やかな生活に少しでも寄り添えるように。お客さまの元気で前向きな毎日に貢献できるよう、これからも免疫ケアの大切さを広めていきたいですね。
キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した、健康な人の免疫機能の維持をサポートする機能性表示食品『キリン おいしい免疫ケア』が2023年3月28日(火)より全国で新発売。“機能”と“おいしさ”の両方が伝わるネーミングとデザインで、満足感のある飲みごたえがありながらも、程よい甘さと酸味でさわやかなおいしさに仕上げました。
【プロフィール】松岡 祥子
キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部 ブランド担当 アシスタントブランドマネージャー
2008年に入社。3年間営業として経験を重ねたのちマーケティング部に異動。これまで炭酸や『トロピカーナ』担当として商品開発や広告制作などに携わる。2021年より健康チームとしてファンケルとのコラボブランドや『iMUSE』を担当。