キリングループ温故知新 2024年3月編

2005年3月、「小岩井 生乳（なまにゅう）１００％ヨーグルト」が、“おなかの調子を整える食品”として「特定保健用食品」の表示許可を受けました。特定保健用食品（特保）とは、食生活において特定の保健の目的で摂取する者に対し、その摂取により当該特定の保健の目的が期待できる旨の表示を行うもので、表示の許可にあたっては国の審査を受ける必要があります。同商品は、生きたビフィズス菌（ビフィドバクテリウム・ラクティスBB-１２）の働きにより腸内の環境を改善し、おなかの調子を良好に保ちます。
「小岩井 生乳１００％ヨーグルト」は、「小岩井プレーンヨーグルト生乳１００」として小岩井乳業社から発売された生乳100％のヨーグルト。健康のために食べる印象の強かった酸味の強いプレーンヨーグルトが主流だった当時の日本に、「健康のために我慢して食べるのではなく、“おいしいから食べる”ヨーグルト」を提案しました。2007年からは「小岩井 低脂肪ヨーグルト【生乳仕立て】」が、2015年からは「小岩井 生乳ヨーグルト クリーミー脂肪０(ゼロ)」が販売を開始し、おいしさと健康を両立させた商品の展開が始まります。2019年に発売された姉妹品の｢小岩井 生乳だけで作った脂肪０（ゼロ）ヨーグルト｣は、脂肪ゼロヨーグルトユーザーの声を受けて発売された、小岩井ならではの“生乳だけで作った"酸味の少ないクリーミーなおいしい脂肪0ヨーグルトです。｢小岩井 生乳だけで作った脂肪0ヨーグルト｣は、2023年3月順次リニューアルが行われ、“原材料は生乳だけ”という商品コンセプトを堅持しつつ、おいしさはそのままに酸味の低減を実現。さらに食べやすい脂肪０ヨーグルトへと生まれ変わりました。

写真：特定保健用食品の表示が掲載された「小岩井 生乳１００％ヨーグルト」

• ※
  「特定保健用食品」の表示許可を受けた商品は、「小岩井 生乳１００％ヨーグルト」のみです。

• 生乳100％ヨーグルトブランドサイト新しいウインドウで開きます

1994年3月22日、キリンビバレッジより、「キリン力水」が発売されました。力水はDHA(ドコサヘキサエン酸)を配合しており、甘さを抑えたさっぱりとした味と、後味のキレの良さが特長です。「部活だ、塾だ、習いごとだ…とボクら結構忙しい。で、ちょっと気分転換したい時、ハイ！『力水』。」「若いアタマとカラダのエネルギー補給に、おすすめだぜ、この一本。」と宣伝された、新しいタイプのリフレッシュ炭酸飲料でした。
その後も｢キリン超力水(ちょーちからみず)｣｢キリン最強力水｣｢キリン今世紀最後の力水｣などと、ユニークなリニューアルを続け、2013年には、プラズマ乳酸菌入りの｢キリン 守って!力水｣を発売しました（いずれも現在は終了）。現在は「キリン 力水」の名称で300mlのボトル缶で販売されている、ロングセラーブランドです。

写真：発売開始時の商品写真

• キリン 力水 商品情報

1928年3月16日、麒麟麦酒が｢キリンレモン｣を発売しました。横浜新工場建設を機に、麒麟麦酒は清涼飲料部門への参入を決めます。麒麟麦酒が目指したのは、無色透明の清涼飲料。「国民保健の見地から人工色素は絶対に使用すべきではない」として、タール色素を使わずに無色にする開発が進められました。これは、当時としては珍しいことでした。清涼飲料製造のノウハウがなかった麒麟麦酒は、技術者の本城杢三を採用します。清涼飲料は模倣されやすいため、本城は独りで鍵のかかった研究室に閉じこもり、レモン香料を調合。大変な苦労の末にキリンレモンを開発しました。
こうして発売されたキリンレモンには、「絶対ニ人工着色ヲ施サズ」のバックラベルが貼られました。珍しい透明な液色を目立たせるため透明なびんが使われ、ポスターにもびんの透明さを際立たせたイラストが描かれています。
1963年にキリンレモン拡売策の一環として自動販売機市場に参入するために自動販売サービス株式会社が設立され、後にキリンビバレッジ株式会社となりました。
キリンレモンは、2024年に96周年を迎えます。

写真：｢キリンレモン｣｢キリンシトロン｣｢キリンサイダー｣ポスター、発売時と翌1929年のもの

• キリンレモンブランドサイト