キリングループ温故知新 2023年9月編

キリングループは100年を超える歴史の中で、さまざまな環境変化を乗り越え、成長してきました。「キリングループ温故知新」では、これまで発売した商品の誕生や、取り組みについてご紹介します。

昔から今につながるものづくりへの想いと共に、これまで培ってきた知見、研究、技術を活かし、「よろこびがつなぐ世界」の実現に向けて、新たな商品やサービスを提供していきます。

1990年9月1日 三楽株式会社、メルシャン株式会社に社名変更

1990年9月1日は、三楽株式会社がメルシャン株式会社に社名を変更した日。
日本の本格ワインとしてメルシャンブランドが誕生したのは1949年。
メルシャンの名前はフランス語の「Merci(メルシー)=感謝する+an(アン)=人」が由来になっています。
1990年当時のリリースには、「長い歴史を有し、信頼をいただいて来た『三楽』という社名に限りない誇りを持ちながらも、一般消費者の方々に良く知られ、これからの当社が指向する企業イメージに合致した『メルシャン』を社名とすることが、より効率的でふさわしい」と社名変更について語られています。当時制定されたメルシャンのスローガンは、「人に、ぴったり」。お客さまの気持ちにぴったりあったいいモノをきちんとつくり、手ぎわのいいフットワークでお届けするという決心が込められていました。社名変更に合わせ、コーポレートマークも設定されました。

写真:「’90 “秋のワインフェスタ” キャンペーン」パンフレットより社名変更についての案内

  • 現在のスローガンは「ワインのおいしい未来をつくる。」です。

2007年9月4日 協和発酵工業が「発酵シトルリン協和」を食品・飲料向けに国内新発売

2007年9月4日は、協和発酵工業株式会社(現 協和発酵バイオ株式会社)が「発酵シトルリン協和」を、食品・飲料の原料用として国内新発売した日。
アミノ酸の一種である「L-シトルリン」は、食品衛生法上の取扱いの改正により、同年8月に日本国内で食品としての利用が解禁されました。 シトルリンは、スイカをはじめとするウリ科の植物に多く含まれるアミノ酸で、私たちの体の中にも少量存在します。血管の機能維持に役立ち、血流改善、動脈硬化緩和、疲労回復などの効果が報告されています。
その機能に加え、わずかに甘みがあり、水に溶けやすく吸湿性も非常に低いという特性から、飲料・錠剤・カプセル・顆粒など多様な形状での商品化が期待されていました。アメリカでは、当時からスポーツサプリメントなどとして流通しており、協和発酵工業も2005年から海外向けに販売していました。
日本での食品・飲料向けの利用解禁を受け、10月には日本初の国内製造シトルリン配合サプリメントとして、「リメイク シトルリン」が発売されます(現在の商品名は「シトルリン」「シトルリンZn」)。
2009年より発売された「キリン ラブズ スポーツ」や、2021年にファンケルとの共同開発で発売された「キリン×ファンケル デイリーアミノウォーター」にも、協和発酵バイオのシトルリンが配合されています。

写真:2007年10月19日、新発売したサプリメント「リメイク シトルリン」

1949年9月13日 戦後初のビールの輸出が再開

1949年9月13日、戦争により中断していたキリンビールの輸出が再開されました。戦後初の輸出先はハワイで、1933年以来「キリンビール」の輸入代理店業務を行ってきたチェリー商会ほか4社との間に契約が成立していました。港湾荷役のストライキのため、船積みは遅れましたが、9月13日、大びん1ダース入り1万2,700箱、小びん2ダース入り8,300箱が輸出され、記念すべき戦後初の輸出となりました。1974年、キリンビールはこの時の取引先であるチェリー商会を買収し、関連会社となったチェリー商会を通してアメリカにおけるキリンビールの輸入・販売を行いました。

写真:ハワイ向(チェリー商会) キリンラガービール大びん胴貼・肩貼ラベル

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