環境
キリングループの商品は、農産物や水などの原料を加工し容器に入れてお客様にお届けしています。その過程で排出した温室効果ガスで気候変動が深刻になれば、大きな影響を受けるのは農産物と水です。自然の恵みに大きく依存した企業として、「キリングループ環境ビジョン2050」のもと、環境問題を解決し、自然と人にポジティブインパクト※を与えることを目指しています。
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※ポジティブインパクト:環境のマイナスの影響を低減し、ゼロにするだけではなく、プラスの貢献を行っていくこと。
きれいなペットボトルは資源です!
正しい分別で、ボトルtoボトル/水平リサイクルを
飲み終わったペットボトル、正しく分別できていますか?せっかく再利用できる資源も、間違った分別だとリサイクルの弊害となることも。
ペットボトルは正しくリサイクルすることで資源として再利用できる未来ある資源です。ただし、汚れていたり、ゴミなどが入っているとリサイクルの弊害となってしまうことも。一人ひとりのちょっとしたひと手間が未来の幸せにつながります。
「水平リサイクル」とは?
使用済み製品の容器を回収して、同じ種類の製品として生まれ変わるリサイクルのこと。
ペットボトルからペットボトルに再生することを「ボトルtoボトル」と呼んでいます。
正しく分別されたきれいなペットボトルは、水平リサイクルで再びペットボトルへと生まれ変わります。こうした「ボトルtoボトル」によって再生したペットボトルを「R100ペットボトル」と言い、キリンでは「生茶」シリーズなど一部の商品に採用しています。パッケージに記された「R100」のマークが目印です。
「R100ペットボトル」とは?
飲み終わったペットボトルをリサイクルした、再生PET樹脂を100%使用して作られたペットボトルのこと。「R100ペットボトル」では、再生PET樹脂をPETボトル原料として使用する「メカニカルリサイクル」の技術を採用しています。
「R100ペットボトル」は、新規で作られる通常のペットボトルに比べて、石油由来樹脂使用量を90%、GHG排出量を50~60%も削減することができます。
環境にやさしい水平リサイクルを増やしていくため、キリンでは正しく分別してもらう仕組みづくりも積極的に行なっています。
飲み終わったペットボトル、どうしてる?
正しい分別が支える「水平リサイクル」
実は日本のペットボトルのリサイクル率は86.9%!(出典:PETボトルリサイクル推進協議会「PETボトルリサイクル年次報告書2023」)
これは世界トップクラスの水準であり、普段からみなさんがリサイクルに協力的な姿勢であることがわかります。
しかし、一部の間違った分別がリサイクルの弊害になっているのも事実。改めて正しい分別を理解して、リサイクルの意識を高めていきましょう。
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1キャップとラベルをはずす。
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2さっと中を洗う。
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3資源回収へ!
リングはリサイクル工場で粉砕洗浄する際にペットボトルとの比重差で分別することができるため、外す必要はありません。
自販機の横にあるボックスは
ゴミ箱じゃありません!
自動販売機の横に設置されているボックスは、缶・びん・ペットボトルを回収するためのリサイクルボックスです。認知は少しずつ増えてきていますが、残念ながらゴミなども捨てられているのが現状です。コンビニの袋や、カフェのテイクアウトのカップなどが捨てられている様子を見たことがある人もいるのではないでしょうか?
ボックスの中身を回収するときに、資源以外のゴミが入っているとリサイクルの弊害となり分別作業の負担やコストが増加。またボックスがゴミで溢れることで本来回収すべき空き容器が入らないことも深刻な問題となっています。
そこで、2022年から異物混入を防ぐ「新機能リサイクルボックス」の設置を進めています。大きく掲載したイラストでの注意喚起と、投入口が下向きになっている形状からゴミの混入を防ぎます。
2022年9月29日リリース:キリンビバレッジの自動販売機横に業界統一仕様の異物混入を削減する新機能リサイクルボックスを10月より導入開始 https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2022/0929_01.html
また一部のドラッグストアと協同し、店頭にリサイクルボックスを設置する取り組みも実施。ポスターなどでリサイクルボックス設置目的の啓発を行い、ラベルとキャップを剥がし洗浄した状態の良質な使用済みペットボトルを回収することを目指しています。
店頭で回収した使用済みペットボトルは、ドラックストア各店の配送トラックで物流センターに集められたのち、リサイクル専門会社へとわたり、樹脂再生の処理が行われます。
次なるリサイクルへの挑戦
未来を変える?「ケミカルリサイクル」
ボトルtoボトルの「水平リサイクル」は「メカニカルリサイクル」と呼ばれていますが、キリンでは分子レベルで分解・再生する「ケミカルリサイクル」にも挑戦をしています。何度でも繰り返し再生できるこの方法は、持続可能な未来を目指すうえでとても重要な役割を担っています。
フレーク状に砕いて再生する「メカニカルリサイクル」と比べて、分子レベルまで分解する「ケミカルリサイクル」は、ペットボトル以外のさまざまなPET製品もリサイクル原料にすることが可能です。たとえば、化粧品や洗剤でよく見られる色付きのボトルも、「ケミカルリサイクル」であれば対象に含まれます。
また「メカニカルリサイクル」では回収して再生する回数に限りがありますが、「ケミカルリサイクル」では正しく回収されると何度でも再生することができます。
正しく回収し、キリン独自の技術を使い、新たな商品を生み出すことで、プラスチックが持続可能な未来を目指しています。
正しいリサイクルで持続可能な未来へ
ペットボトルが環境への配慮が足りないと感じる方もいるかもしれませんが、実は単一素材でリサイクルしやすく、再生もできる未来ある素材。
ただ、残念ながら汚れていたり、ペットボトル以外のゴミなどが混ざっていたりするとリサイクルの弊害となってしまうのが現在の課題です。みなさん一人ひとりの行動が未来を変えます。飲んだあとは中身をさっと洗ってから捨てましょう。キリンからのお願いです。
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※地域により分別ルールが異なるため、お住まいの地域のルールをご確認ください。
(商品画像更新日2024年9月)
※内容・登場社員の所属は公開当時のものです